2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『マイキー&ニッキー』顛末記3

なかなか上手くいかないなぁ、とがっかりしながらも、『マイキー&ニッキー』はことあるごとに見直すビデオでした。 松田さんとも話すのですが、まるで低予算で作る映画の見本のような映画。 カサヴェテス自身が監督した作品とともに、この『マイキー&ニッ…

『マイキー&ニッキー』顛末記2

それから何年が経ったでしょうか。 2度目に交渉したのは、ちょうど長崎俊一監督作品『闇打つ心臓 〜Heart, Beating in the Dark』を配給している時でした。 これは、今回一緒に『マイキー&ニッキー』のプロジェクトを組んだオフィス・シロウズとの仕事です…

『マイキー&ニッキー』顛末記1

以前もこのブログで書きましたが『マイキー&ニッキー』は、3度目の正直で交渉が成立し、日本での上映にこぎ着けた作品です。 日本での公開は初めてですが、ご存知の方も多いと思いますが、以前『裏切りのメロディー』のタイトルでレンタルのみビデオがリリ…

K's cinemaでも上映です!

熊切和嘉監督作品『海炭市叙景』ですが、渋谷ユーロスペースでは引き続き上映。 2/5からもレイトショーでの上映が決定しました。 そして、同じ2/5からは、新宿のK's cinemaでも上映が始まります。http://www.ks-cinema.com/ロングランの上映となり、皆さんに…

カサヴェテス・メモリアルナイト全貌!!

昨日試写にいらしていただいた古書猫額洞さんが、素晴らしい感想をブログにあげて下さいました。http://byogakudo.exblog.jp/14062274/「ホモセクシュアルの聖なる道行きの一夜を、観客はともにする。ざらざら、ひりひりした画面と音のすばらしさ。あの時代(…

初心に…。

近頃、初心に戻って…と思っていたのですが、初心に戻るには、それなりの体力が必要だと分かりました。 年をとったので、気持ちがあっても体力と気力が追いつきません…。 今日は『マイキー&ニッキー』の試写で、古書猫額洞のご夫妻にお会いしました。 古書猫…

今日は打ち合わせをしたりデスクワークをしたり。

今日は、打ち合わせをしたり、デスクワークをしたり。 東京は、昨日は雨が降ったのですね。 夜から、どうも首が痛いと思っていたのですが、事務所の中で仕事をずっとしていたので、全然気が付きませんでした。 しかし、体は正直です。 市川崑監督の『股旅』…

サムさんの写真集をもう一冊。

今日は、『マイキー&ニッキー』のマスコミ試写会がありました。 先日ご紹介したサム・ショウさんのもう一冊の写真集。 サムさんと息子のラリー・ショウの連名でジョン・カサヴェテスを撮った写真で構成された『カサヴェテス・ストリーム』(フィルムアート…

股旅

先日、ふと市川崑監督の『股旅』のことを人に喋ったら、それ以来ずっと頭の中で中村敦夫さんが演じたTVドラマの「木枯し紋次郎」のテーマ曲「だれかが風の中で」がずっと流れていて止まりません…。 この歌の作詞は和田夏十、作曲は小室等、歌は上條恒彦でし…

サム・ショウの写真集

ジョン・カサヴェテスの盟友であり、写真家として活躍するだけでなく、カサヴェテスの監督作品『グロリア』『こわれゆく女』『ハズバンズ』などを製作し、1999年に亡くなったサム・ショウ。 たまたま渋谷のリブロに立ち寄ると、彼の写真集が売っていました。…

第7刷!

小学館文庫から刊行された『海炭市叙景』の原作の7刷が決定しました! 60,000部だそうです!! クレインから『佐藤泰志作品集』が刊行され、この映画を制作する段階では、とても予想がつかなかった事態です。先日ユーロスペースでトークショーをしていただい…

岡崎さんのトークショー、そして。

雑誌『映画芸術』のベストテン&ワーストテンが発表になりました。http://eigageijutsu.com/熊切和嘉監督作品『海炭市叙景』は、第9位。 数ある映画の中から選ばれた10本。 とてもキネマ旬報と映画芸術と、異なる志向を持った二つの雑誌のどちらからも選んで…

カサヴェテス・メモリアルナイト秘蔵映像!

今日は、夜の深めから松田広子さんと西荻窪のTokiを訪ねました。 Tokiは、CAFE・BAR兼輸入ポスターショップです。http://wwpp.exblog.jp/そこで、2/3のカサヴェテス・メモリアルナイトで上映する、編集段階の松田さんの秘蔵映像を観ます。 これが、凄いです…

毎日映画コンクールで撮影賞、音楽賞!

佐藤泰志原作、熊切和嘉監督作品『海炭市叙景』が、本日発表になった毎日映画コンクールで撮影賞と音楽賞を受賞しました!! 東京国際映画祭コンペティションへの出品、マニラ国際映画祭W受賞、高崎映画祭特別賞、松本CINEMAセレクト・アワード最優秀作品賞、…

真っ白な。

寒い寒い。 よく晴れて、高いところから真っ白な富士山がくっきりと見えました。 今日は、デスクワークをしたり、打ち合わせをしたり。 移動中の読書は、谷川俊太郎さんが編集した『和田夏十の本』(晶文社刊)です。 市川崑監督の妻であり、『黒い十人の女…

熊切監督のトークショーでした。

今日は、渋谷ユーロスペースで熊切和嘉監督のトークショーが行われました。 熊切監督は、初日にノロウイルスに感染したため初日舞台挨拶に参加できなかったのです。 こんなことは初めて、と本人も無念だったのですが、新作の準備中なので、なかなかスケジュ…

イヴェントのライブゲスト決定!

イヴェントのライブゲストが決定しました!! SOIL&"PIMP"SESSIONSのTabu ZombieさんとShachoさんによるシネマティック・アブストラク ト・ダブ・プロジェクト“BRUTAL LIPS”です!ーーーーーーーーーーーーーーーー BRUTAL LIPS SOIL&"PIMP"SESSIONSのTabu Zom…

イヴェント続報 その2

2/3(木)のカサヴェテス・メモリアルナイトの詳細がだんだん決まってきました!イベントは、劇場初公開となる『マイキー&ニッキー』本編上映のほか、元「Switch」編集者であり『アブラクサスの祭』のプロデューサーである松田広子さんによるトーク、さらに…

カサヴェテス・メモリアルナイト続報!

先日お知らせしたカサヴェテス・メモリアルナイト『マイキー&ニッキー』プレミア上映会のチケットが、1/15(土)よりチケットぴあにて発売開始となります。 詳細は、後日発表させていただきますが、当日は『マイキー&ニッキー』の上映あり、トークあり、ライ…

キネマ旬報ベスト10 第9位!!

本日、第84回キネマ旬報のベスト10が発表になりました! 『海炭市叙景』は第9位。 嬉しいです。 数多くの映画の中から『海炭市叙景』を選出していただいた皆さん、この映画に関わっていただいた皆さん、ご覧いただいた皆さん、ほんとうにありがとうございま…

仙台でイヴェント

渋谷ユーロスペースほかで公開中の『海炭市叙景』ですが、2/5(土)からは仙台のフォーラム仙台と名古屋シネマテークで公開が始まります。 その公開を記念して、公開の翌日、2/6(日)に仙台でイヴェントが開催されます!! book cafe 火星の庭さんの主催です。 佐…

かならず上手くはいかないので。

新しい映画のイメージキャストを固めようと思うのですが、必ず最初は上手くいかないのです。 頭が固くて、固定観念にとらわれてしまうのでしょう。 最初に組んだイメージキャストは、100人いれば100人が思いつきそうな、そして並んでいても、なんにも映画と…

谷根千をたずねました。

今日は、久しぶりに根津、谷中、千駄木をたずねました。 ここは、鈴木卓爾監督作品『私は猫ストーカー』を撮影した場所です。 すこし見ないでいると町は、どんどん変わっていきます。 更地になってマンションが建つことになっていたり、同じ建物なのに店が変…

今日から関西公開です。

『海炭市叙景』は、本日から関西地区での公開が始まりました。 先日のブログでもお知らせしましたが、書店を巡ると、映画が割引になるスタンプラリーがあります。詳しくは、京都みなみ会館のHPで。 http://kyotominami.blog102.fc2.com/そして、『森崎書店の…

カサヴェテス・メモリアルナイト!!

年明けは、バタバタでした…。 すっかり年頭にイメージしたペースではなく、この三連休でなんとか立て直したいと思う一日でした。 さて、ピーター・フォーク、ジョン・カサヴェテス主演、イレイン・メイ監督作品『マイキー&ニッキー』は絶賛準備中。公開は3…

山猫箒

今日はデスクワークをバタバタとしつつ、夕方から田村さんのお別れに行ってきました。 寒い日です。 そう言えば、年末にどこかの古本屋さんで田村さんが80年に自費出版した童話『山猫箒』という本を見つけたのですが、どこで見たかを覚えておらず、訃報が届…

仕事初め。

今日から仕事初めです。その前に年末のご報告をひとつ。 “有吉アワード”という賞をいただきました。 それは仲のいいマジックアワーの有吉さんやリトルモアの孫さんなど数人で、今年よく頑張った仲間に賞を出すのですが、昨年は『ゲゲゲの女房』と『海炭市叙…

田村治芳さん

古書店なないろ文庫不思議堂店主であり、2010年10月号(300号)をもって惜しまれながら休刊した雑誌『彷書月刊』の編集人でもあった田村治芳さんが、1月1日に永眠されました。 わたしも幾度か『彷書月刊』に文章を書かせていただいたり、幾つかの相談にのっ…

明日は川崎で。

明日は川崎市アートセンターで『海炭市叙景』は、初日の出割引です。 どなたも1000円でご覧いただけますので、お近くの皆さんは是非川崎アートセンターで『海炭市叙景』をご覧下さい。 『旗手たちの青春』を読みながら、織田作之助の『夫婦善哉』を読みます…

本の整理

みなさん、どんなお正月をおすごしでしょう? わたしは、これから積みあがっている本の整理です。 そういえば、わたしもこの正月に故郷に帰るわけではないのですが、故郷に帰らないそんな年末年始に『海炭市叙景』を劇場で見るのは、どんな気持ちだろう、と…