岡崎さんのトークショー、そして。

slowlearner_m2011-01-20



雑誌『映画芸術』のベストテン&ワーストテンが発表になりました。

http://eigageijutsu.com/

熊切和嘉監督作品『海炭市叙景』は、第9位。
数ある映画の中から選ばれた10本。
とてもキネマ旬報映画芸術と、異なる志向を持った二つの雑誌のどちらからも選んでいただけたのが嬉しいです。

今日はユーロスペース岡崎武志さんのトークショーでした。




そして、第6回「おおさかシネマフェスティバル」の主演女優賞を『ゲゲゲの女房』の吹石一恵さんが受賞されました。高崎映画祭に続く受賞です。こちらも、すごく嬉しいです。



「…まあじっくりと、飢え死にしない程度に仕事を続けて、最後に何か、モーツァルトが歌ったような優しい小さな歌をひとつ、子どもに歌えたらいいなと思っているんです。」


これは、長谷川集平さんの『こじこじ映画館』(平凡社刊)に収録された「絵本は2000年に25才になる」という講演録の最後の一文です。この講演は、1986年に浜松医大で行われた講演で、この講演を再読したコピーのレジュメを高校の先輩にねだって一部わけてもらいました。その後、『こじこじ映画館』に収録されることになったのです。

この講演の最後の部分、モーツァルトのピアノ協奏曲27番とその第3楽章のロンドを編曲して歌詞をつけた「春への憧れ」について、長谷川さんののこれからの仕事と重ねあわせるようにして語った部分は、わたしにとってとても重要な部分となりました。



『こじこじ映画館』は絶版でなかなか手に入らないかもしれませんが、もしも見つける事があれば、是非読んでみて下さい。