股旅
先日、ふと市川崑監督の『股旅』のことを人に喋ったら、それ以来ずっと頭の中で中村敦夫さんが演じたTVドラマの「木枯し紋次郎」のテーマ曲「だれかが風の中で」がずっと流れていて止まりません…。
この歌の作詞は和田夏十、作曲は小室等、歌は上條恒彦でした。
「木枯し紋次郎」は、市川崑監督が中心になって作られたシリーズですが、池広一夫、森一生、出目昌伸などの監督の名前が演出として並んでいます。
市川崑監督の作品の中で、『股旅』はずっと好きな作品です。
昭和48年ということは1973年のATGと崑プロダクションの提携作品です。
そくそくと寒さが伝わってくる、どこかユーモラスでありながらやり場のない無念さが胸に残る作品です。
ATGの作品の中でも『股旅』と中川信夫監督の『生きている小平次』を偏愛しています。