谷根千をたずねました。

slowlearner_m2011-01-09



今日は、久しぶりに根津、谷中、千駄木をたずねました。
ここは、鈴木卓爾監督作品『私は猫ストーカー』を撮影した場所です。
すこし見ないでいると町は、どんどん変わっていきます。
更地になってマンションが建つことになっていたり、同じ建物なのに店が変わっていたり、一旦変わると前に何があったのかなかなか思い出すことさえ出来ません。






町の映画を撮るのが好きです。
私は猫ストーカー』も『森崎書店の日々』も『海炭市叙景』も、町がひとつのテーマになった映画です。
ゲゲゲの女房』でさえ、そういう性格を持った部分があります。

日本の町は、いつだって普請中です。
変わりゆく町の姿をカメラにとらえ、そこで暮らしている人々の小さな姿を描くことが好きなのだと思います。
しかし、なくなったものは、ただ単になくなったわけではありません。
そして人間の営為とは別に流れる何かが、町にはあるのだと思います。
それが見えてくるまで、見えたと感じることができるまで、じっと見詰めることが面白くならないのです。