真っ白な。

slowlearner_m2011-01-17



寒い寒い。
よく晴れて、高いところから真っ白な富士山がくっきりと見えました。
今日は、デスクワークをしたり、打ち合わせをしたり。
移動中の読書は、谷川俊太郎さんが編集した『和田夏十の本』(晶文社刊)です。



市川崑監督の妻であり、『黒い十人の女』『炎上』などの脚本家である和田夏十さんの没後に刊行された作品集です。

「…うわあきれいなみどり。ふん、こんな時もある。追っかけっこしたり、うば車押したり、地球の上にはこんな時もある。みんな自分の人生に夢中になっている。今日を信じ、明日が来るのを信じて幸せそうだ。勿論明日は来る、何時だって。それでもこんな時が誰にでも、そう大昔から誰にでもあったんだってこと分かってるのかな、みんな。そして私もさ。酔生夢死って云うけど、ほんとだなあ。」(「(私の人生を構成すると)」)


ちょっと伝わりづらいかもしれないのですが、この部分を読んだ時に、そうだなぁ、映画ってそういうものだなぁ、と思ったのです。





映画は、そういう人の小さな生を描くものだと思うのです。