『市川準監督のこと 追悼・市川準監督レトロスペクティヴ』ラインナップが決定しました!

slowlearner_m2009-02-24


3/21(土)〜27(金)まで渋谷ユーロスペースで開かれる『市川準監督のこと 追悼・市川準監督レトロスペクティヴ』のラインナップが決まりました!! 市川準監督を偲んで、監督の旧作16本とCM作品の名作選、関係者のトークショーで綴る一週間となります。また、21日初日の1回目『BU・SU』の上映前には、故市川準監督夫人、市川幸子さんの皆様へのご挨拶があります。観客の皆さんと一緒に、市川監督とお別れをする“上映”というだけでなく、新たに市川準監督の作品にふれていただけるような“上映”になれば、こんなに嬉しいことはありません。


まずは、『市川準監督のこと 追悼・市川準監督レトロスペクティヴ』の予告をご覧下さい。



市川監督が、若いです…。
監督の独特の「ヨーイ、スタート」を入れてみました。
そして、ラインナップです。
毎日18:30の回は、上映前にトークがあります。
是非、いらしていただければ幸いです。


『BU・SU』(16mm版上映)
1987年/95分/製作=東宝映画 アミューズ・シネマ・シティ 配給=東宝東和
脚本=内舘牧子 主題歌=原由子あじさいのうた」
出演=富田靖子大楠道代、伊藤かずえ、高嶋政宏


海辺の街に育った麦子は、ひとり叔母を頼って上京した。性格が“ブス”な麦子は、芸者の見習いとなったのだ。初めてふれる東京。同級生たちの“いじめ”。ひとりの少女が、様々な経験を重ねる中で自分の殻を打ち破って成長していく姿を描く、市川準監督の映画デビュー作。


上映日:3/21(土)11:45〜・上映前に故市川準監督夫人・市川幸子さんによるご挨拶がございます。


『会社物語 MEMORISE OF YOU』
1988年/99分/製作=松竹、日本テレビ、SEDIC、坂本事務所 配給=松竹
脚本=鈴木聡、市川準 出演=ハナ肇、西山由美、犬塚弘安田伸桜井センリ石橋エータロー伊東四朗谷啓植木等


定年を迎える会社員・花岡。その孤独。人生の希望を失いかけた彼に、同僚が若い頃情熱を傾けたジャズのコンサートをやろうと持ちかけた…。本当のことを言えない人々の表情の、雄弁さに、注意を注ぎ続けること。クレージーキャッツのハートをプレゼントすること…。


上映日:3/22(日)14:00〜 3/26(木)14:00〜


ノーライフキング
1989年/106分/製作=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ、新潮社、サントリー 配給=アルゴ・プロジェクト
原作=いとうせいこう(新潮社刊) 脚本=じんのひろあき 音楽=はやしこば、鈴木さえ子 出演=高山良、中村伸郎イッセー尾形嶋田久作


「外に出てみて下さい。リアルですか?」テレビゲームにのめり込み、現実とゲームの世界が反転し、虚構がリアルに転じる子供たち。では、“リアル”とは何なのか? 子供たちにとっての“リアル”をアイロニカルに描き出した作品。


上映日:3/23(月)11:45〜 


『つぐみ』
1990年/105分/製作=松竹富士、全国FM放送協議会、山田洋行ライトヴィジョン 特別協力=FM東京 配給=松竹
原作=吉本ばなな中央公論社刊) 出演=牧瀬里穂、中島朋子、白島靖代真田広之


西伊豆の海辺。ひと夏を過ごす少女たち。わたしの心の帰るところは、あの頃、“つぐみ”のいた日々だけに、ある…。かけがえのない日々、かけがえのない時間…いつ消えてしまうかもしれない、“かけがえのなさ”を描いた傑作。


上映日:3/26(木)16:15〜 3/27(金)11:45〜


病院で死ぬということ
1993年/100分/製作=中高年雇用福祉事業団、オプトコミュニケーションズ、スペースムー、テレビ東京 製作協力=主婦の友社 制作=近代映画協会 配給=オプトコミュニケーションズ
原作=山崎章郎(主婦の友社刊) 出演=岸部一徳塩野谷正幸、石井育代、七尾伶子、山内明


ガンの告知を受けた入院患者と家族。ターミナルケア(末期医療)に取り組む医師や看護婦の姿を、定点観測するかのように見つめ続ける異色作。そして、物語の間に挿入される市井の人々の四季の暮らし。生きているということ…。


上映日:3/25(水)14:00〜
3/26(木)18:30〜・上映前トークあり(ゲスト:岸部一徳さん)


『東京兄妹』
1995年/92分/製作=ライトヴィジョン 配給=ギャガ・コミュニケーションズ=ライトヴィジョン共同配給
脚本=藤田昌裕、鈴木秀幸、猪股敏郎 出演=緒形直人粟田麗


妹は兄を想い、兄は妹を想った。ふたりの時間は永遠のようだった。しかし、妹は別の男を愛し始める…。記憶の中にある失われた故郷「東京」。その片隅に生きる兄妹の姿を静謐な映像の中に描き出し、海外からも賞讃を浴びた。


上映日:3/22(日)11:45〜 3/24(火)16:15〜


トキワ荘の青春
1996年/110分/製作・配給=カルチュア・パブリッシャーズ 製作協力=オプトコミュニケーションズ、近代映画協会
脚本=市川準、鈴木秀幸、森川幸治
出演=本木雅弘、大森嘉之、古田新太生瀬勝久鈴木卓爾阿部サダヲ


昭和30年代、手塚治虫が住み、明日を夢見る若い漫画家、石森章太郎赤塚不二夫藤子不二雄らが青春時代を過ごした実在のアパート“トキワ荘”。彼らの笑い、涙…。寺田ヒロオを軸に、ただひたすらに漫画を愛した若者たちの物語。


上映日:3/21(土)18:30〜・上映前トークあり(ゲスト:小林達比古さん/撮影、橋本泰夫さん/録音)
3/25(水)11:45〜


『東京夜曲』
1997年/87分/製作=衛星劇場近代映画協会 配給=松竹=松竹富士
脚本=佐藤信介 挿入歌=高田渡「さびしいといま」
出演=長塚京三倍賞美津子桃井かおり


男が商店街に帰って来た。優しく迎える妻。妻が想いを寄せる青年。そして、男のかつての恋人…。街はざわめきはじめ、愛のセレナーデが流れはじめる。人の心の機微と東京の風景が紡ぎ出す大人の愛の物語。


上映日:3/21(土)16:15〜 
3/25(水)18:30〜・上映前トークあり(ゲスト:大島征夫さん/クリエイティブディレクター ほか)


大阪物語
1999年/120分/製作=吉本興業関西テレビ放送電通近代映画協会エス・エス・エム
配給=東京テアトル=「大阪物語」製作委員会
脚本=犬童一心 出演=池脇千鶴、南野公助、沢田研二、田中裕子、ミヤコ蝶々


大阪を舞台に描いた売れない漫才夫婦と14歳のその娘の物語。男とか女とかちょっと分かりかけた多感な年頃。ごっつうしんどい夏でした…。8代目三井のリハウスガールに選ばれた池脇千鶴の映画デビュー作。


上映日:3/23(月)14:00〜
3/24(火)18:30〜 ・上映前トークあり(ゲスト:石井達矢さん/クリエイティブディレクター ほか)


ざわざわ下北沢
2000年/105分/製作=パグポイント 企画=シネマ・下北沢市川準事務所 配給=シネマ・下北沢
脚本=佐藤信介 出演=原田芳雄、北川智子、小澤征悦


オール下北沢ロケ。下北沢に住む人々の人間ドラマ。古いものと新しい物が入り混じって、老若男女、いろんな人々が狭い街で、肩を触れ合いながら過ごしている町。人々の息づかいが聞こえてくる…。


上映日:3/27(金)14:00〜 


東京マリーゴールド
2001年/97分/製作=東京マリーゴールド製作委員会、電通テンカラット、オメガプロジェクト、シィー・スタイル 配給=オメガ・エンタテインメント
原作=林真理子紀伊國屋書店刊『東京小説』より)音楽:周防義和 出演=田中麗奈小澤征悦、斎藤陽一郎、寺尾聰樹木希林


まるでマリーゴールドのように、1年限りで終わってしまうユリコの切ない恋…。「まだまだ撮り残している(東京の)アングルや場所がある」と、林真理子の短編小説「一年ののち」を基に期間限定の恋を描いた作品。


上映日:3/23(月)18:30〜・上映前トークあり(ゲスト:周防義和さん/音楽)
3/24(火)14:00〜


竜馬の妻とその夫と愛人
2002年/115分/製作=東宝映画 配給=東宝 東宝博報堂提携作品
原作・脚本=三谷幸喜 音楽=谷川賢作 出演=木梨憲武中井貴一鈴木京香江口洋介


三谷幸喜が2000年東京ヴォードビルショーのために書き下ろした舞台劇を「笑えるものを真剣に映画で」と映画化。竜馬暗殺から13年後の横須賀を舞台に、亡き竜馬をめぐって4人の男女が繰り広げる一大騒動を描いた笑えるスクランブル・ラブ・コメディ!


上映日:3/26(木)11:45〜 3/27(金)16:15〜


トニー滝谷
2005年/75分/製作=WILCO 配給=東京テアトル 配給協力=スローラーナー 協力=ジェネオン・エンタテインメント、セルロイドドリームス
村上春樹トニー滝谷」(文藝春秋社刊『レキシントンの幽霊』)より
音楽=坂本龍一 出演=イッセー尾形宮沢りえ ナレーション=西島秀俊


トニー滝谷の名前は、本当にトニー滝谷でした。」トニーの孤独。そして、ひとを愛することの喜びと、愛するひとを失う切なさ…。念願のキャストで、村上春樹の同名短編小説を映画化した透明感溢れる傑作。


上映日:3/22(日)18:30〜・上映前トークあり(ゲスト:広川泰士さん/撮影)
3/23(月)16:15〜


あおげば尊し
2006年/82分/製作=AZOTH 配給=スローラーナー
原作=重松清(新潮社刊) 音楽=岩代太郎
出演=テリー伊藤薬師丸ひろ子麻生美代子加藤武


厳格な教師だった父が死ぬ。それを、自宅介護をしながら戸惑いながら受けとめようとする家族。そして、死の意味が分からない少年。父は黙ったまま、最期の授業をする…。『病院で死ぬということ』に続き、市川監督は再び現代の“死”と“家族”を見つめる。


上映日:3/22(日)16:15〜
3/27(金)18:30〜・上映前トークあり(ゲスト:テリー伊藤さん)


『春、バーニーズで』(ビデオ上映)
放映日=2006・2・19/120分 製作=WOWOW
原作=吉田修一文藝春秋刊) 出演=西島秀俊寺島しのぶ栗山千明倍賞美津子


30代の平凡な会社員・筒井と翻訳家の妻。一見平和なのに、裏側には危険を孕んだ現代の夫婦関係。筒井は、ふとしたはずみに、もう一つの時間へ、すべて捨てようとしている自分に気付く…。社会からの浮遊感、存在の危うさを描いたギャラクシー賞テレビ部門月間賞('06.2)に輝いた。


上映日:3/21(土)14:00〜 


あしたの私のつくり方
2007年/97分/製作=日活、博報堂DYメディアパートナーズ、ソニーミュージックエンタテインメント、スカパー・ウェルシンク、講談社朝日新聞社テレビ朝日 配給=日活
原作=真戸香(講談社刊) 脚本=細谷まどか 出演=成海璃子前田敦子石原真理子石原良純


学校では目立たず、いい子であろうとする寿里は、日南子に架空の物語、人気者“ヒナ”のハッピーな物語をメールで送る。“本物の自分”と“偽りの自分”。でも、彼女たちは、自分たちの“現実の物語”を生きなければならない…。


上映日:3/24(火)11:45〜 3/25(水)16:15〜

★各作品上映前に、市川準監督による『サントリー・オールド』シリーズ、『大日本除虫菊金鳥』シリーズ、味の素『ほんだし』シリーズなどCM名作選を特別上映します。


特別鑑賞券¥1300(税込)まみなく発売! 当日:¥1500均一

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