明日のトークショーは鈴木卓爾さんです！

渋谷ユーロスペースと梅田ガーデンシネマで公開中の市川準監督『buy a suit スーツを買う』。渋谷ユーロスペース21:05の回上映前のトークショーは、鈴木卓爾監督がゲストです。

卓爾監督は、このところ浅生ハルミン原作、星野真里主演『私は猫ストーカー』（7/4よりシネマート新宿にてロードショー!）が完成し、次回作『ゲゲゲの女房』の製作も発表されました。

卓爾監督は、映画監督としてでなく、NHK「時々迷々」の脚本家として、俳優としても活躍されています。
その俳優として活動を始める、ひとつのきっかけとなったのが、市川準監督の『トキワ荘の青春』への出演でした。本木雅弘さんが寺田ヒロオを演じたこの映画の中で、卓爾監督はトキワ荘の住人のひとり、藤子不二雄Aこと安孫子素雄さんを演じています。

『ゲゲゲの女房』について企画を立てはじめた頃、近い時代のマンガ家たちを描いた作品として『トキワ荘の青春』をビデオで見ていました。それから『私は猫ストーカー』でも、『BU・SU』を参考に見たりしていました。『buy a suit スーツを買う』も『私は猫ストーカー』にエコーしているかもしれません。

市川監督と同じ事をしようというのではありません。しかし、市川監督の作品は、わたしたちを刺激して止みません。『トニー滝谷』の現場に参加した時の衝撃は、新しい可能性にチャレンジする勇気をくれた経験として忘れる事は出来ません。

固定概念に囚われないで、いろいろと考えてみろよ、と市川作品は誘ってくれているのかもしれません。

鈴木卓爾監督とは、市川準監督作品の可能性についてお話をしてみたいと思っています。

『私は猫ストーカー』の撮影中、12/5は撮休でした。監督とわたしは、その夜、市川準監督のお別れの会に参加させていただきました。市川監督にお別れをして、また次の日から『私は猫ストーカー』を撮影したのです。