見れなくなる映画。

slowlearner_m2011-07-27



単純に言ってしまえば、洋画の配給の多くの場合、わたしたちのような配給会社は、海外のセールス会社から、一本の映画のオールライツを購入して、国内でその権利を運用しています。
オールライツというのは、劇場で上映する権利であったり、テレビで放送する権利であったり、DVD化する権利だったりするわけです。
これは、契約書によって有効期間が区切られていて、5年だったり、10年だったりします。
つまり、その有効期間が過ぎれば、当然その映画の権利は運用できないことになるのです。
映画は、いつでも見れるような気がします。
でも、この期間が過ぎれば、当然見れなくなるわけで、わたしも見逃して、悔しい思いをした映画が、たくさんあります。
また、映画が持っているそれぞれの権利が、バラバラに保有されていたり、トラブルに巻きこまれていたり、いろいろなケースがあり、これがなかなか難しい…。
前回の『ハズバンズ』の日本での公開時には、劇場公開権だけだったはずで、だからDVD化することができなかったはずです。



こう考えると、映画もまた一期一会で…。

『マイキー&ニッキー』の、有効期間は、5年間です。その間、ゆっくりではありますが、できるだけフィルムを回してみようと思うのです。