ジーナ・ローランズのメッセージ

slowlearner_m2011-07-26



昨日の1993年の“カサヴェテス・コレクション”のチラシには、ジーナ・ローラーンズのこの上映に寄せたメッセージが掲載されていました。


「ジョンは、私たちが避けることのできない闘いを物語る卓越した才能を持っていました。その闘いというのは、愛する人々と自分の関係を理解するということ、愛するということ、失うことに耐えること、生きる意味を見出すことです。そして彼は論理や理屈を越えた生な感情を通して、それを表現したのです」


素晴らしいメッセージだと思います。
署名は、「ジーナ・ローランズ・カサヴェテス(1992.12.4)」となっています。
この言葉は、このまま『マイキー&ニッキー』にも、当てはめたくなるような言葉です。
そして、“映画”がこの言葉のようなものであって欲しいと思うのです。

昨日のブログで、いろいろな方からコメントや反応をいただきました。
93年2月は、まさに私たちがジョン・カサヴェテスという存在に初めて触れることができた“時”でした。そして、『ハズバンズ』が見れないか、という声も多く聞こえてきました。私もまた『ハズバンズ』にスクリーンで、デジタル上映ではなく触れてみたいと思っている人間のひとりでもあります。しかし、映画の権利処理は難しく…動きがあるのは知っているのですが、再び『ハズバンズ』に出会うまでには、まだ時間がかかるのかもしれません。
『マイキー&ニッキー』も、今回の上映にこぎつけるまでには、何度かの、そして何年かのプロセスを経ねばなりませんでした。
繰り返しになるかもしれませんが、明日は、そのへんのことも書いてみようと思います。