今更何を…。

slowlearner_m2011-03-08



『マイキー&ニッキー』のパンフレット作業も終了し、大詰めがひとつ減りました…。
そして、今更何を言われそうなのですが、『マイキー&ニッキー』のキャメラマン、ヴィクター・ケンパーって、カサヴェテスの『ハズバンズ』のキャメラマンなのですね。
本当に今更気づいてどうする…。




カサヴェテスは、撮影を開始してから数日で、撮影のアルド・トンティを解雇。キャメラオペレーターだったヴィクター・ケンパーがキャメラマンとなりました。


「ヴィックはとても創意に富んだキャメラマンだった。彼はいい。本当に素晴らしいと思う…彼の仕事ぶりを初めて見たとき、キャメラの動かし方や自信をもった仕事ぶりに、これならもう何も言わなくても大丈夫って思ったよ。バーのクロースアップのところでも、何も言う必要がなかった。彼はみんな自分で撮影したんだ。彼のやり方でうまくいった。ぼくが言ったのは「感情を(フィーリング)」って言葉だけだった」(『ジョン・カサヴェテスは語る』より)



彼は後にシドニー・ルメット監督の『狼たちの午後』なんかを撮影しています。
シドニー・ルメットと言えば、『ネットワーク』に『マイキー&ニッキー』の殺し屋役ネッド・ビーティは出演していて、この作品でアカデミー助演男優賞にノミネートされたりしていますが、シドニー・ルメットの作品の中で、偏愛するのは、実はこれです。



リヴァー・フェニックス主演の『旅立ちの時』です。
最後に家族を乗せた車が、まるで彼を祝福するかのように、別れを惜しむかのように何度か回ってから、去って行くところが、たまらないのです。



ガス・ヴァン・サント監督の『マイ・プライベート・アイダホ』。
これも好きな映画でした。

マチュー・アマルリックが監督した『ウィンブルドン・スタジアム』が見たいです。