神はいかにして映画を創りたもうたか

slowlearner_m2011-02-25



今日は、また暖かな日でしたね…。
3月にクランクインする作品は、絶賛準備中。制作部はロケハン、演出部も準備中。脚本は直し中。明日は、子役のオーディションです。
そうこうしているうちに、2月が矢のように過ぎ去って行きます。
当たり前ですが今月は28日まで…その短さが落とし穴で、自ら墓穴を掘ります…。



久しぶりにポール・サイモンの「神はいかにして映画を創りたもうたか」を聞いたら、ちょっと涙ぐんでしまったので、長谷川集平さんの訳による歌詞をひかせてもらいます。

私を生んですぐ、母親は死んでしまった。
「さよなら赤ちゃん、バイバイ」
「どこに行っちゃうの?ぼくが生まれて来たところなのに」
「ちょっといなくなるだけよ」
母親はカッコつけて逝きたかったんだ。
それで、神が映画を創ったのだ。


私は産着にくるまっていた。
医者があかりを消すまで、じっと横になっていた。
それからバッグに荷物をつめた。
名札も入れて。
夜の闇の中へこっそり立ち去った。
うまく行きますようにと願った。
それで、神が映画を創ったのだ。


約束してくれませんか。
あなたの愛あふれる胸に私をうけとめてくれると。
そのやさしさで私を育んでくれると。
レディが時々するやり方で。
約束してください。
ほかのだれかを取って私を見捨てたりしないと。
この私のまんま、愛してくれると
約束してください。


私を生んですぐ、母親は死んでしまった。
「さよなら赤ちゃん、バイバイ」
その日から私は自分で自分の道を切り開いてきた。
小さい時に狼にひろわれたという野生の少年----あれが私だ。
それでそれが、神が映画を作った理由だ。


ポール・サイモンが自作である映画『ワン・トリック・ポニー』のために書いた曲です。
映画は未見です。



ぼくらは、何で映画を作っているんでしょう?
“アンサンブル”にこだわるのには、理由があります。
カサヴェテスの作品や『マイキー&ニッキー』を観ると、カサヴェテスの本を読むと、“アンサンブル”について考え、胸が苦しくなるくらい切なくなります。



私は映画には、音楽と同じくらい救われた、と思うし、恩をうけたと思います。