中村恵一さんからのお手紙と高崎映画祭

slowlearner_m2010-12-21



渋谷ユーロスペースほかで公開中の『海炭市叙景』ですが、小学館文庫の原作がなんと6刷が決定したそうです。凄いです…。

今日はずっとデスクワークでしたが、資料探しから帰ると、一通の郵便がポストに入っていました。
それは、中村恵一さんという方からの郵便だったのですが、中村さんという方を私は存じ上げないのです。
封を切ると、『GAIKOTSU-TEI』という小冊子とお手紙が。
それによると、中村さんは、奥様が函館市内の高校に通う為に住んでいた下宿先で、佐藤泰志さんと知り合い、今回の映画にもカンパをしてくださっている、そして、西荻ブックマークや国分寺のイヴェントにご参加いただいただけでなく、奥様は東京国際映画祭で、中村さんは初日にユーロスペースで映画をご覧下さったようなのです。

そして、奥様がレギュラーで映画エッセイをお書きになっている札幌の『GAIKOTSU-TEI』という小冊子に『海炭市叙景』のことを書いたので、と送って下さったのです。



嬉しいです。
そして、とても恐縮です。
中村さんの映画の感想もお書きいただいていました。
また驚く事に、中村さんは大学は札幌で過ごされたのですが、高校までは、わたしと同じ静岡県浜松市の方らしいことが、お手紙から分かりました。

一本の映画が完成し、公開されるということは不思議な縁を生むものだと、あらためて実感しました…。

中村さんは、メールアーチストとして活動されているようです。

http://k1naka-essey.blog.so-net.ne.jp/

ブログに『海炭市叙景』のこともお書きいただいていました。
中村さん、奥様、ありがとうございました!



そうそう、このご報告もしなければなりません。


高崎の市民有志のボランティア団体である高崎映画祭事務局によって運営されている第25回高崎映画祭で、『ゲゲゲの女房』が最優秀監督賞(鈴木卓爾)、最優秀女優賞(吹石一恵)を受賞、そして『海炭市叙景』の熊切監督とキャスト、関係者一同が特別賞を受賞しました!

http://www.wind.ne.jp/tff/2011/

ゲゲゲの女房』に出演していただいた宮崎将さんが、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で最優秀助演男優賞を受賞しているほか、瀬々監督の『ヘヴンズ ストーリー』が最優秀作品賞ほか多くの賞を受賞、若手監督グランプリを、いち早く『海炭市叙景』を見に来て下さった吉田恵輔監督と、PFFの『ゲゲゲの女房』を見に駆けつけてくれた『イエローキッド』の真利子哲也監督が受賞されています。

松本に続き、とても嬉しいニュースです。
特に『海炭市叙景』は「市民から市民へ」という形の受賞となります。
行政区分を越えて、町から町へエールをおくってくださったのです。
これは、もっと特筆されなければならない出来事だと思います。

「さらには、完成した映画が単に函館市民の映画ではなく、国境を越えた世界中の映画市民の映画となっている点も、特筆に値するでしょう。」

松本の宮崎さんから送っていただいた受賞理由のこの部分が、何度もリフレインします。
きっと亡くなった高崎の茂木さんも、そう思っていたはずだと思うから…。

ほんとうにありがとうございました。