町の映画

slowlearner_m2010-12-13



昨日、アラン・パーカー監督の『コミットメンツ』を見た後、頭の中が『コミットメンツ』を巡ってグルグルしています。
町の映画が好きなのだと思います。
先日、東京堂書店でのイヴェントで川本三郎さんが言っていらしたことでもあるのですが、町、人の生きて居る場所に関する映画に興味があるのかもしれません。自分のこととして考えると、生まれ育った町が、あるのですが、すっかり変貌してしまっていることと何か関係があるのかもしれません。
私は猫ストーカー』も『海炭市叙景』も『森崎書店の日々』もそんな映画でした。





人と場所、人と町の関係の中で映画を考える癖があるのかもしれません。
一見そうとは見えない『ゲゲゲの女房』でも、やはりそうなのです。
そして、来年もまた別のアプローチで、そのような映画を制作することになりそうです。
川本さんは、小説の『海炭市叙景』と比較して、ソートン・ワイルダーの戯曲『わが町』や、シャーウッド・アンダソンの『ワインズバーグ・オハイオ』、ジェイムズ・ジョイスの『ダブリン市民』のことをお話していましたが、そのどれも何度も読み返す小説です。ジョン・ヒューストン監督の遺作となった『ザ・デッド/「ダブリン市民」より』は、やはり好きな作品です。
しかし、描くにしろ描かないにしろ、人と場所、人と町の関係を無視して映画が作れるものなのだろうか…。



最近公開されたジョン・カーニー監督の『ONCE ダブリンの街角で』の予告編です。
まだ見ていないのです…。
『コミットメンツ』は、「ジョーイ・ザ・リップ役のジョニー・マーフィー以外は全員役者としては素人で、ミュージシャンとしても、一流のプロといえるのは、コーラス隊のメンバーの一人マリア・ドイルぐらいでした。」だったらしく、コミットメンツが解散した後ストリートに戻ったギターのアウトスパン役がグレン・ハンサード。『ONCE ダブリンの街角で』の主役の彼の若い時代なのですね。今回初めて知りました。

さて、日本映画大学ですが、日曜日のお昼のニュースで紹介していただきました。



NHKのサイトから動画ニュースを閲覧できます。
1週間を過ぎると消されてしまうのでご注意ください。
URLは以下の通りです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101212/k10015795731000.html

PLAYをクリックしてください。
見逃された方は、是非こちらからご覧ください。