川崎市アートセンターの取り組み〜副音声ガイド付き上映

slowlearner_m2010-12-09



海炭市叙景』の公式HPにもニュースでアップしたのですが、こちらにも書いておこうと思います。
こうした取り組みをしているのは、川崎市アートセンターだけではありませんが、とても重要なことだと思います。
視覚障害者の方だけでなく、聴覚障害者の方への日本映画の字幕付き上映など課題は多いのです。


12/18(土)から上映される川崎市アートセンターでは『海炭市叙景』の副音声ガイド制作をし、ガイド付き上映を予定しています。

また、副音声を必要としている視覚障害者の方で、希望の方には事前に解説テープ(またはCD)をお送りすることになりました。この解説テープでは、作品の解説や物語、チラシにも掲載されている小説家・堀江敏幸さんのエッセイ、熊切和嘉監督のメッセージなどが朗読されています。

その他、アートセンターでは、保育付き上映なども行います。

この情報を読まれた方は、副音声を必要としている皆さんにお伝えいただければ幸いです。


詳しくは、


川崎市アートセンターアルテリオ映像館 アルテリオ・シネマ
川崎市麻生区万福寺6-7-1
TEL.044-955-0107
http://kac-cinema.jp


までお問い合わせ下さい。


堀江さんには、今回のエッセイの朗読も快諾していただきました。
聴覚障害者の方達への自作の朗読テープ作成の相談にものっている、と、前にお話しされていたことがあります。


それで思い出した事があるのですが、かつてアンディ・ウォーホルが製作した3Dの映画を配給した際に、見てもらおうとある映画評論家の方にお電話をすると、お好きな内容のはずなのに反応が悪い。なぜかとお聞きすると、その方は、俺、3Dって飛び出さないんだよね、とおっしゃったのです。その方は、いわゆる斜視の方でした。その時、はじめて斜視の方は3Dが効果がないことを知って、嬉々としてお話ししただけに、ショックでした。確かめている訳ではありません。もちろん度合いもあるかと思います。あれから随分時間が経ちましたが、今の3Dは、どうなのでしょう…。




川崎市アートセンターの副音声ガイドの制作風景です。