昨日は東京堂書店のイヴェントでした。

slowlearner_m2010-12-07



昨日は神田神保町東京堂書店でのイヴェントでした。
評論家の川本三郎さんの講演に続き、川本さん、脚本の宇治田隆史さんとともに短い時間でしたが、お話をさせていただきました。
そうそう、川本さんは小学館文庫の『海炭市叙景』の解説をお書きになっているのです。



東京堂書店の裏で、『森崎書店の日々』の撮影をさせていただきました。
お世話になります。
そして、この書店に入ると、いつも無傷では出て来れません。
何か本を買ってしまうのです。



ちょうど定員いっぱいのお客様。駆けつけていただいた皆さん、ほんとうにありがとうございました。
川本さんは、尊敬する評論家です。
ちょうど20代の前半、『海炭市叙景』をリアルタイムで読んでいた頃、やはり一方で川本さんの文章を読んでいました。『都市の感受性』や『微熱都市』『走れナフタリン少年』などなど…。
日野啓三さんの小説『夢の島』なんかも読んでいたでしょうか。大学にも行かず、東京中をほっつき歩くのが楽しかったし、十三号埋立地なんかに佇んで缶コーヒーを飲んでいたものです。



ご自宅が同じ駅なので、ホームでたまにお会いします。
駅のベンチで古くさい小説なんかを読んでいると、そんなもの読んで、友だちいないでしょう、と、声をかけて下さったりします。

森崎書店の日々』に、こっそり忍ばせておいた作家・野呂邦暢さんの存在を知ったのも、川本さんの文章でした。



古本屋で買った『鳥たちの河口』は、『愛についてのデッサン』とともに今でも思い入れのある小説です。