スプリング・フィーバー

slowlearner_m2010-11-28



めずらしく新しい映画を見たいと思っています。
ロウ・イエ監督の『スプリング・フィーバー』です。
渋谷のシネマライズで上映しているのです。


先日、『海炭市叙景』のマスコミ試写の時に、脚本家の荒井晴彦さんにお会いして、ロウ・イエ監督にある映画監督がインタビューした時の話を聞きました。
この作品は全編を家庭用のHDカメラで撮影しているそうです。
それは『天安門、恋人たち』の後、当局より5年間の映画制作・上映禁止処分をロウ・イエ監督が受け、そのためゲリラ的に撮影しなければならかったからだ、と聞きました。
そのインタビューの際に、あるシーンのカメラの露出のことを聞かれたロウ・イエ監督は、一言「AUTO」と答えたそうです。

ようするに監督は露出をAUTOで、撮影していたのです。



別にAUTOだからよいとか、そうことではなく、ロウ・イエ監督は、オートフォーカスで、自動露出の家庭用のHDカメラで撮影することで、何を表現しようとしたのか、何を作品の、表現の味方につけようとしたのかを知りたくて、この映画を見たいと思ったのです。

美しい画とはなんでしょう?
いい映画とは何なのでしょうか?


昨日は、『海炭市叙景』の函館初日。
たくさんのお客様に恵まれたようです。




ほんとうにありがとうございました!