ヒサシの、もうひとつの余所行きやねん

渋谷ユーロスペースと梅田ガーデンシネマで公開中の市川準監督作品『buy a suit スーツを買う』。

先日の、衣裳の宮本まさ江さんのトークショーの時に、市川監督は衣装合わせで、実際にいろんな服をヒサシとユキの兄妹に着せ、衣裳部屋を歩かせて試行錯誤していた、というお話がありましたが、早速、この作品で助監督をされた末永智也さんから、その時のスチールが、メールでやって来ました。

「ヒサシの、もうひとつの余所行きやねん」

衣装の宮本さんの舞台挨拶にありましたが、衣装合わせの際、実際にふたりで歩いてみたりしました。
劇中では、グレーのボロボロの背広の衣装と、謎な英語が背中に書いてあるブルーのジャンパー（一番キレイな余所行き？）が登場しますが、撮影間際まで、もう一つの候補がありました。それが、写真のラスタカラーのコート。スタッフ一同、大爆笑でインパクト抜群だったのですが、面白すぎて登場出来ませんでした（笑）。

これは、末永さんのメールです。
では、送って頂いたスチールを見てみましょう！

うーんうーん…。

そうそう、そう言えば、ワイシャツやオーダースーツの注文紳士服店メンズギャラリー福田さんが、『buy a suit スーツを買う』だけに、映画をユーロスペースでご覧下さったようで、感想をHPに書いて下さいました！

http://www.fukudatailor.jp/buyasuit.html

スーツ屋なので気になっていた映画。スーツを買うシーンは全体のごくごく一部で、スーツを買う人のハウトゥになったり、スーツを着ることでスーパーマンになったりする映画ではないです。でも、スーツを買うことを特別な何かにしたいと思っている私にとっては観て良かった映画。

何を隠そうわたしの実家も洋服屋だったので、見ていただけて、ちょっと嬉しいです。
洋服屋さんらしい観察や感想が書かれていて、素敵な文章です。

さて、今週末24日（金）21:05の回上映前に渋谷ユーロスペースで行われるトークショーは、『私は猫ストーカー』が完成したばかりの鈴木卓爾さんです。お楽しみに!!