夏の公開に向けて打ち合わせが始まります!
中江裕司監督の最新作『真夏の夜の夢』の公開に向けての打ち合わせが始まっています。今日は一日中、夏の公開に向けての打ち合わせでした。映画も完成し、いよいよスタートという感じです。『真夏の夜の夢』も、他の沖縄を舞台にした中江作品がそうであるように、日本語字幕が付いています。
今回は、シェイクスピアの喜劇『真夏の夜の夢』を大胆にアレンジして、中江監督は、故郷の沖縄の小さな島に帰ってくるヒロインと、その島が巻き込まれるてんやわんや、そして、人間に忘れ去られようとしている島の守り神精霊“キジムン”が紡ぎ出す物語を作り出しました。
キジムンは、島を、そして島に住む人たちと共に何百年という歳月を生き、そして島の守り神として皆を守ってきました。キジムンのひとりであるマジルーも例外ではありません。マジルーは、さんかく山から、いつだってヒロイン・ゆり子を見守って来たのです。例え、彼女が島を離れ、東京で働いて、マジルーのことを忘れている時でも。
でも、いよいよキジムンたちのことを、人間は忘れようとしています。
人間に忘れられ、キジムンという存在は失われようとしているのです。
映画を見終わって、沖縄の方たちのお話を聞くと、これは、沖縄の自分たちにとって切実な問題なのだ、と話してくれました。しかし、それは実は、沖縄だけの問題ではないでのでしょう。わたしたちが、この映画を見てキジムンの消滅について切実に感じないのならば、わたしたちが、それほどまでに彼らのような存在から遠ざかってしまっている証拠なのかもしれません…。
まだ情報量は少ないのですが、HPも開設しました。
沖縄では、『真夏の夜の夢 さんかく山のマジルー』というタイトルで公開します。
沖縄タイトルがあるのも、中江作品ならでわです。
ちなみに
さんかく山が見えます!