アニメーション打ち合わせ

昨日からまた寒くなりました。
こんな日に、野良猫達は、どうしているんでしょう…。

今日は、鈴木卓爾監督、浅生ハルミンさん、アニメーション作家の大山慶さん、和田淳さんと、本編中とタイトルバックのアニメーションの打ち合わせでした。
大山、和田さんとハルミンさんが顔を合わせるのは、今日が初めてです。
オープニングのタイトルは、お試し版が既にあるので、もうこれで十分、という声もありながら、皆でイメージの整理をして、これから直しに入ります。

大山さんたちは、ハルミンさんの絵の秘密を聞き出しにかかっていました。
ハルミンさんのイラストは、線のインクが紙に滲んで、それを効果としてうまく使っています。それが、猫の毛の感じにも見えて、とてもいいのです。大山さんたちは、そのハルミンさんの絵の“味”をアニメーションでも生かそうとしているのですが、いろいろな方法を試しても上手くいかないのだそうです。

ここから先は、企業秘密。
ハルミンさんの独特の描き方があるのです。

その後は、ラストタイトルのバックに流れるアニメーションのストーリーやキャラクターを話し合いました。
そこでまた、大山、和田コンビによる“お試し版”が登場。
ハルミンさんの絵が動く、動く…これが、また絵も仕草も可愛いので、何度も見てしまいます。
猫を追いかけて来るハル。振返る猫。ハルが手を出す…と、その前に猫は駆け去ってしまう…。
これだけなんですけどね。ハルが手を出すタイミングが、遅くて可愛い。アニメーションの中のハルは、なかなか猫に触られません。

アニメーションの部分は、もうひとつ。
ヒロイン・ハルが見る“夢”の部分でも、ハルミンさんの絵が登場します。これは、映画の画像に併せて描きおろしてもらわなければなりません。ハルミンさんは、劇中のハルが描くイラストにはじまって、現場でご飯を作ってくれたり…もう全然、原作者の領域を越えています。彼女は、原作者でありながら、もはやスタッフです。感謝しても、し切れるものではありません。

ちなみに、浅生ハルミンさんのブログです。http://kikitodd.exblog.jp/
大山さんの公式HPもあります。http://www.keioyama.com/jp.topic.html
こちらは、和田淳さんのHP。http://codocodo.com/

今日の写真は、打ち合わせに集ったスタッフ。右から、ハルミンさん、後ろが和田さん、鈴木卓爾監督、手前が大山さんです。

この猫が、アニメーションで振返ったりして…。