編集は続く。

slowlearner_m2009-01-15


鈴木卓爾監督作品『私は猫ストーカー』の編集は続きます。
明日の監督ラッシュに先駆けて、今日ちょっと繋がった『私は猫ストーカー』を見せてもらいました。
現在は、1時間44分。
あとは、どんなリズムが作れていくか、でしょうか。
しんみりした話と思いきや、オフビートなおかしさのある作品に仕上がりそうです。
そのおかしさを、そして、星野真里さんに演じていただいたヒロイン・ハルをはじめとした登場人物の像をより明確に浮かび上がらせる事ができる、カットとカット、シークエンスとシークエンスを繋ぐリズムが、きっとあるはずです。

ラッシュは、いつもいろんなことを話しかけてくれます。
意図せず、今回ラッシュが語ってくれたのは、この『私は猫ストーカー』という作品が、オフビートなおかしさを持っているというという事でした。
人が生きていることから醸し出される“おかしさ”みたいなもの。
それが、誰もことさら誇張しているわけではないのに作品から滲み出て来る…そういう作品が、鈴木卓爾監督とキャメラマンたむらまさきさんが作り上げた作品世界なのかもしれません。

編集助手のHさんが、朝のワイドショーで野良猫を撮る女性写真家の話題を観た、と話してくれました。
その写真家さんは、野良猫ばかり撮っているのに、その写真に写っている野良猫はみんなカメラ目線なのだそうです。
そのような写真をどう撮るかというと、レンズの横のボタンを押すと「ニャー」という猫の鳴き声が7パターンくらい鳴る装置を付けているのだそうです。野良猫が反応したところを、パチリ。
なるほど。

写真は、現場での鈴木卓爾監督です。