瀬川康男さん

slowlearner_m2012-06-17



もう一人、よくその作品を見返す絵本作家がいます。
瀬川康男さん。
その昔、いわさきちひろ美術館で見た瀬川康男展で受けた衝撃は、今もなお続いています。そのカタログや、『ぼうし』『だれかがよんだ』といった絵本を見返すことが多く、とくに『だれかがよんだ』(福音館書店刊)のテンペラで描かれた一輪のオオイヌフグリに、いつも見惚れてしまうのです…。


「草花は/何を話しているか 聞くこと/聞いて書き留めること/新しい言葉は/古い経験を頼りにし/絵は全てをのみくだす」

「絵には現世のことではない/現世にある物差しである/その目盛りには/生きとし生けるものたちが/まだ語り合い/互いに相侵さなかった頃の/時が刻まれている」


これは瀬川さんの日記に書かれた言葉。「花が生まれ 育ち咲くように素描すること」瀬川さんの日記を、まとめて読んでみたいと思うのです。