東京もまた。

slowlearner_m2011-03-26



一昨日クランクアップした作品は、来週から編集に入ります。
しかし、様々なことを考えさせられた現場でした。
アウトプットとインプットということで言えば、外国の映画を配給している時には圧倒的にインプットが多く、映画を作っている時にはアウトプットすることが多いのですが、それでも映画を作っている時が、一番映画について考える時でもあります。
この場合、映画について、というのは、「映画とは何か?」というようなことを指します。
ゲゲゲの女房』でも、2010年に昭和30年代を舞台にした映画を撮ることの意味、を追求しようとしたわけですが、これは何も『ゲゲゲの女房』に限った問題ではなく、あらゆる映画にあてはまる問題であると思います。
映画における、地と図の問題とでも言うのでしょうか。
今回の映画でも激しくその問題に突き当たりました。
わたしは基本的に現場でモニターを見ないので(モニターが嫌いなのです)、まだどのような絵になっているの分かっていません。これから編集の過程を経て、ゆっくり考えたいと思っています。
しかし、美術の世界では当たり前のこの問題が、(一概には言えないと思いますが)日本映画の現場では考えられていないような気がしています。
わたしたちは、いつ、どこで、映画を作っているのでしょう?




満開です。