いよいよ明日、カサヴェテス・メモリアルナイト!

slowlearner_m2011-02-02



いよいよ明日は、カサヴェテス・メモリアルナイトです。
秘蔵映像上映あり(今日ちらっと観ました)、『マイキー&ニッキー』の上映あり、LIVEあり、入場者プレゼントあり、ポスター展示ありの全部のせでおおくりしますので、是非多くのご来場をお待ちしております。

しかし、昨日ある若い監督とお話していたら、ジョン・カサヴェテスを知らず…ああ、もうそういう時代になったのだな、とドキリとしました。
よく考えれば無理もないことで、本屋にはカサヴェテス関連の本なんて一冊もありません。
DVDは、それこそ『ジョン・カサヴェテス 生誕80周年記念DVD-BOX HDリマスター版』がイマジカTVから出ているので、『アメリカの影』『フェイシズ』『こわれゆく女』『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』『オープニング・ナイト』は、見る事ができるのですが。それから『グロリア』か。



カサヴェテス監督からは、いつも映画を作る楽しさを教えられます。
そして、何よりカッコイイ…。
彼の撮る映画は、重い主題を扱ったときでも、どこからユーモラスです。フランク・キャプラ監督作品の楽天性が好きだった、ということも関係あるかもしれません。



フランク・キャプラ監督の『オペラハット』の予告編と



素晴らしき哉、人生!』の予告編です。


「…ジョンは両極端をあわせもっていたから、同時に人間の中のおそろしいほどの荒廃も、はっきり見極めていたと思う。誰かが書いていたとおり『人間とは廃墟にいる神だ』。だとすれば、フランク・キャプラの映画では神の部分を観ることはできる、でもジョンの映画では『廃墟』をも観ることができる」


これはSwitchのインタビューに答えたピーター・フォークの言葉です。
この言葉は、『マイキー&ニッキー』のピーター・フォークジョン・カサヴェテスの二人にも言えることだと思います。だから、ここは重要なポイントだと思ったので、『裏切りのメロディー』の時には、ちょっと重かった字幕を、どことなくコメディを思わせるような字幕に新しく翻訳し直したのです。



『マイキー&ニッキー』にも登場するNecco飴。
実物を観たことがなかったのですが、サンダンス映画祭に参加した松田さんが買って来てくれました。



日本人はあまり好きではない味…とあるサイトでは紹介されていましたが、私は結構好きです。
カサヴェテスを知っている人も、知らない人も、明日は是非。