昨日、音羽館で。

slowlearner_m2010-12-27



昨日、西荻窪にある古書店音羽館を訪ねました。
音羽館は、西荻ブックマークでお馴染みの古本屋さんです。
西荻ブックマークで行われたイヴェントが、佐藤泰志さんの再評価の口火のひとつとなったことは、これまで何度も紹介した通りです。
音羽館の広瀬さんと喫茶店に行き、『海炭市叙景』の公開を喜びました。
函館の皆さんからの依頼を受けて、まず始めにしたのは、広瀬さんに映画について相談することでした。
すると広瀬さんは、クレインの文さんや岡崎武志さん、パンフレットに佐藤泰志論を寄稿してくれた川口さんなどのメンバーを集めてくれて、それが東京での映画『海炭市叙景』の出発となったのでした。



お店に行くと、音羽館の棚では、『海炭市叙景』の初版本が1冊売られていました。
帯がついています。
お近くの皆さんは、手に取るだけでも、ちょっとお店を覗いてみて下さい。



広瀬さんから、実行委員会のメンバーでもある陳有崎さんや萩谷の父、市電の運転手役で御出演もしていただいた西堀滋樹さんたちが発行された佐藤泰志追想集を発行する会による『佐藤泰志追想きみの鳥はうたえる』をいただきました。



それから関口良雄さんの名著『昔日の客』が売れて、ほんとうによかった、という話をしたり…。
そう言えば、久しぶりに天誠書林の和久田さんにお会いしたのも、西荻ブックマークでの『昔日の客』のイヴェントの時でしたし、ずっと読みたかった『昔日の客』を広瀬さんから買ったのも、このイヴェントの時でした。その時はまだ『昔日の客』が復刊するなんて話は、まだどこにもありませんでした。



その時に買った『昔日の客』は、こっそり『森崎書店の日々』に忍ばせてあります。



今年もあれよあれよという間に暮れていきます。