国分寺でイヴェントでした。

slowlearner_m2010-11-03



今日は、国分寺で『海炭市叙景』のイヴェントでした。
なんと満員御礼!
いらしていただいた皆さん、ありがとうございました。
今日は、パネル展があったり、佐藤泰志作品の朗読あり、映画にも喫茶店のマスター役で出演していただいたあがた森魚さんのライブあり、その後、監督と岡崎武志さん、あがたさんとでお話しをさせていただきました。







国分寺は、長く佐藤泰志さんが住んだ街。
そして、今日のイヴェントは、その佐藤さんの高校や大学での仲間の皆さんが企画運営したイヴェントです。
皆さん、ほんとうにありがとうございました。
打ち上げでは、若き佐藤泰志作品の研究者である川口さんが、佐藤泰志さんにそっくりだと盛り上がる一幕もありました。



わたしが佐藤泰志さんの作品を読んだのは、大学から卒業して何年かの間です。佐藤さんの自殺までの数年ということになります。
当時は、少なくとも実感としては、佐藤作品は、圧倒的にマイナーでしたし、その作品を読む者もマイナーで、下手をすると馬鹿にされかねない空気があったように思います。



ノルウェイの森』が出版社されたのは、何年だったでしょうか?(調べました。1987年なのですね。佐藤泰志さんが亡くなったのは90年です。『ノルウェイの森』は発売されて、すぐに読んだはずです。)
おそらく同じような時期であったと思います。同じ年に佐藤泰志村上春樹の作品が映画化されたのには、何か偶然以上のものを感じます。わたしは、『ノルウェイの森』を読んで、それ以降の村上春樹作品を読むまい、と思い、結果、『ノルウェイの森』以前の作品は読み返しても、それ以降の作品は、ほとんど知りません。これは、もちろん個人な評価に過ぎませんが…。



ともかく、佐藤泰志作品を今の方が、先入観なしに読むことの出来る時代になったのかもしれません。そういう意味でも、佐藤作品をどう評価し、位置付けていくのかも、これからの課題なのだとも思います。