ゾウの時間 ネズミの時間

slowlearner_m2010-08-31



あましまさん、kitazawaさん、コメントありがとうございました。
あましまさん、そうなんですよね。
私も好きな映画に出会うと「牛のように」食べてしまいます。高校生の頃からそうです。何度でも見返すのです。ですから、そんなに多くの映画を私は欲してはいないのだ、とも思うこともあるのです。
kitazawaさん、『ゲゲゲの女房』もご覧いただいたのですね。ありがとうございます。『私は猫ストーカー』と『ゲゲゲの女房』を、そんなふうにご覧いただけて、とても嬉しいです。kitazawaさんにそう言っていただけて、この2本の映画は幸福な作品なのだと思います。



象です。
『絵とき ゾウの時間とネズミの時間』(福音館刊)という絵本に出会いました。文は本川達雄さん、絵は旭川動物園の飼育員でもあったあべ弘士さん。



この絵本を読むと、生きる時間ということについて人間中心的な思考が爽快に壊れていきます。

「一生のあいだに、心臓は15億回うつ。
ゾウはネズミより、ずっと長生きだけど、一生にのあいだに
心臓のうつ回数は
ゾウもネズミもいおなじなのだ。
心臓が15億回うったら、みんな死ぬ。
ネズミの一生は数年。
ゾウはその何十倍も長く生きる。
ネズミはすぐ死んでしまって、かわいそう?
われわれの時計を使えば
そうかもしれない。
でも、もしそれぞれの動物の心臓が
1回うつ時間を基準にすれば、
ゾウもネズミも、まったくおなじだけ、
生きて死ぬことになる」


ネズミにはネズミの時間。ヒトにはヒトの時間。ネコにはネコの時間。ゾウにはゾウの時間、それぞれちがった時間があり、それぞれの時間で生を営んでいることを、この絵本は教えてくれます。



絵本も素晴らしいけれど、もっと知りたい方は中公新書から同じ本川さんの『ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学』が出ています。

昨日は『ゲゲゲの女房』の取材をうけてました。今日は『森崎書店の日々』のマスコミ試写会にちょっと顔を出しました。あとはデスクワークや打ち合わせ。