各界から反響が届いています。
今日は雨が降ったりやんだり…。
昨日の夜から首に抱えた爆弾が、雨が降ると言っていました。体は正直です。
モントリオール国際映画祭のコンペティションに選出されたのも嬉しいのですが、高橋伴明監督作品『BOX 袴田事件 命とは』に各界から反響が届いています。
今日はいただいたコメントをまとめてご披露しようと思います。
死刑になると分っていても、今の苦しみから逃れる為、取り調べ官の言う通りに、自供してしまうのでしょう。
今の事しか考えられないのです。その位人間は弱い生き物です。北野武さん(映画監督)
袴田さんのご家族にお目にかかった。無罪を主張した熊本判事にも、お会いした。袴田さんを獄中に置くのは、国家の大罪だ。この映画を観て、なお、取り調べの全面可視化が必要ないという人がいたら、お目にかかりたい。
大谷昭宏さん(ジャーナリスト)
国家権力の暴走は、末端の視野狭窄と手柄指向にはじまり、中間の保身と上昇指向で加速、最上層の事なかれ主義で完結する。そのあまりにも見事な映像化!
西木正明さん(作家)
裁かれる人間と裁く人間、この天と地ほどの差が「誤判」によって逆転する。判決から四二年たってなお、苦悩しつづける裁判官と死刑囚の関係ほど数奇な人間ドラマはない。
昨日の完成披露試写会でもご披露させてただいたのですが、足利事件の菅谷利和さんからもメッセージをいただきました。
ほんとうに厳しい取り調べを受けた人でなければ、あのつらさはわかりません。
わたしはつらかった。袴田さんもそうだったはずです。
そういえば、この作品が上映されるユーロスペースの1階上にある名画座シネマヴェーラで「実録!犯罪列島」と題して実録犯罪映画の特集が始まりました。
http://www.cinemavera.com/timetable.html
5/24と26に伴明監督の『TATOO[刺青]あり』が上映されます。