いろいろな感想が届きます…。

slowlearner_m2009-05-25



7/4(土)からシネマート新宿にてロードショーの浅生ハルミン原作、星野真里主演、鈴木卓爾監督作品『私は猫ストーカー』。
ずっと続けて来たマスコミ試写会も大詰めです。
見て下さった皆さんから、いろいろな感想が届きます。

音楽の蓮実重臣さんのご紹介でご来場いただいた音楽ライターの松永良平さんのブログにも感想がアップされていました。
http://d.hatena.ne.jp/mrbq/20090520

いただいた資料に
わざわざ“音響設計”というクレジットがあった。
その意図はすぐにわかった。
街角の生活音を
いやというほど録って録って
しずかなざわめきというものをつくりだしていた。

ゴミ出しをするバケツをつかむ音
植木に水をやる音
意外と多い木立から聞こえる音
ぺちゃくちゃとしゃべる人間の出す音。

そのざわめきが
都会を森に変え
猫はけものになり
猫ストーカーは森の迷子になる。
だから地図を描く。
そう考えるのは、すごくおもしろい。

菊池信之さんが設計された音にも関わる感想が嬉しいです。


10月には広島で『私は猫ストーカー』を上映して下さる横川シネマ!!の溝口さんからも速攻でメールが…。

『猫ストーカー』じわじわきますね。
朝、ハルが出勤(?)するシーン、鏡越しに彼女が映ってカメラがぐるっとまわってリンゴの段ボールが残っている、なぜか分からないけど気持ちを掴まれたというか、正直に言うと学生時代の8ミリカメラを回していた頃に戻りたいと思ってしまった感じなのですが。妙に興奮してしまって、昨晩から落ち着かないです。すごくいい映画だと思います。


そうそう。
撮影でお店を貸して下さった古書猫額洞さんのブログにも、こんなニュースが、

霧雨の午後、若い女性客あり。映画「私は猫ストーカー」試写をご覧になり、
古本屋のロケ地を尋ねてきて下さった。
「猫はいないのですか?」と聞かれる。


猫がいるかいないか、是非お店を覗いてみて下さい!!
古書猫額洞さんが、『海炭市叙景』の撮影開始の日を読んで下さったようで、

わたしたちは永遠に風景を持てない国に住んでいるのかなあ、と
悲しくなります。
「変えないために変わる」のではなく、いつまで経っても
「普請中」の落ちつかなさに生きるしかないのか、と。


とメールして下さいました。
これは、『海炭市叙景』の函館だけではありません。『私は猫ストーカー』の撮影中も痛切に感じた事でもあります。再開発の名の下に、小林信彦さんが言う「町殺し」は現在も進行中です。何も古いのがいいと云っている訳ではないのです。「町」が「町」として「ある」ことが失われていってしまうのが悲しいのです。