第1次の撮影が始まりました!

slowlearner_m2009-05-23



先日、シナリオハンティングを終えて、脚本作業に入っている佐藤泰志原作、熊切和嘉監督作品『海炭市叙景』ですが、今日から急遽、第1次の撮影が函館にて始まりました。
映画の大事な要素である函館のドックにある巨大なクレーンが、近日撤去されることに決まったのです。
このクレーンは、函館のどの場所からも見える程、大きなクレーンです。
映画に登場する人物達は、いつもこのクレーンを函館山の脇に見ていたでしょう。
そして、このクレーンがなくなった後も、その存在があったことを、どこかで感じているはずです。

今回、そのクレーンが撤去されてしまうことが決まり、函館を舞台にする映画として、その姿をカメラにおさめておかなければならないと話し合い、監督とキャメラマンが函館に出発しました。

撮影は26日まで続けられ、様々な場所から登場人物たちが目にしたであろうクレーンとドックの姿を撮影します。

監督とキャメラマンの高橋さんは、王家衛監督のようですね、なんて冗談を言いながら、ワクワクしながら撮影に向かいました。

実際に芝居部分の撮影は今冬になる予定です。
今回撮影されたフッテージは、登場人物の様々な想いを表現する風景として映画に折り込まれていくことでしょう。