山下敦弘監督と向井康介さんのトークショーでした!

slowlearner_m2009-05-15



渋谷ユーロスペースで公開中の市川準監督『buy a suit スーツを買う』。
ユーロスペースでの公開は、21日(木)までとなりますのでお見逃しなく。

さて、今日は、山下敦弘監督と向井康介さんのトークショーでした。



向かって左が山下監督、右が向井さんです。

お二人の市川作品との出会いは、どちらも『つぐみ』だったそうです。大阪芸大の学生時代、山下監督と向井さん、それにこれから公開となる横浜聡子監督『ウルトラミラクルラブストーリー』の撮影を担当されたキャメラマンの近藤龍人さんと三人で、「東京日常劇場」のビデオや市川作品を見て、自主映画を撮る時の参考、市川監督の演出する自然な演技、即興性の強い演出を、友人や先輩など俳優でない人たちがする自主映画の演技の参考にしていたようです。




向井さんだけでなく、山下監督も近藤さんも、先だっての『市川準監督のこと 追悼・市川準監督レトロスペクティヴ』に通って、何本も過去の市川作品をご覧になっていました。

山下監督の「市川監督の作品は偉くならない。監督は(自分にとって)妖怪みなたいな監督」という言葉や、向井さんの「地方出身の自分にとって東京は、市川監督作品の中に表現された東京だった。東京に住む限り、その感覚がいつまでも残っているだろう」という言葉が印象的でした。

その上で、「自分たちはまだ東京を撮っていない。いつか自分たちの東京を撮ってみたい」とおっしゃっていました。山下、向井コンビによる“東京”の映画…とても楽しみです。


明日から、名古屋シネマテークで、『buy a suit スーツを買う』の上映が始まります!