今日は、前田司郎さんのトークショーでした！

渋谷ユーロスペースと京都みなみ会館で上映中の市川準監督作品『buy a suit スーツを買う』。
今日は、渋谷ユーロスペースに劇団「五反田団」の主宰であり、小説家としても活躍されている前田司郎さんをお招きしてトークショーがありました。
前田さんは、市川監督の新作『美知子が、』の脚本を手がけていらっしゃったのです。

前田さんです。

市川監督は、五反田団の公演『いやむしろわすれて草 』を見に行って、前田さんとお会いになったそうです。その芝居は四人姉妹のお芝居なのだそうですが、見終わった後、前田さんに「これを映画にしたらどうなろう？」とおっしゃったそうです。

その後、市川監督から脚本執筆のお話があり、『美知子が、』の原型となる短い中華街の姉妹についてのプロットを渡され、その脚本を書く事になりました。その監督とのやりとりの中で、主演の桃井かおりさんに監督がチャイナドレスを着せたがったこと、タイトルが『そんな美知子が、』に二人で決めたのに、うどんを食べながら前田さんは「このタイトルはないな」と思って、食べ終わって監督に電話しようとしたら、逆に監督から電話があり「このタイトルはないな」と言われ『そんな』をとって『美知子が、』にしたこと、などなど前田さんはお話になり、客席もいつなく笑いに包まれていました。

前田さん曰く、市川監督はいい意味で「いい加減」な監督であったそうです。「隙」というのか、厳しい絶対に譲らないところがある一方にあった「いい加減さ」が、お客さんを「優しく」包み込むところがあって、作品に器の広さをもたらしているのではないか、おっしゃっていました。

前田さんは、この後、五反田団の初の海外公演、ベルギーのクンステンフェスティバルデザール09に『すてるたび』で参加されるそうです。お忙しいところ、本当にありがとうございました！

五反田団のHPは、こちらから。http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/