セミ・オールラッシュを迎えます!

slowlearner_m2009-01-28


鈴木卓爾監督作品『私は猫ストーカー』は、明日セミ・オールラッシュを迎えます。
オールラッシュの一歩手前。編集が完成する一歩手間ということになります。
編集は面白いです。映写技師をしていた時に、映写のピントをあわせるのにつまみを右へ左に動かし、その振り幅がだんだん小さくなって止まった所が映写機のピントがあったポイントなのです。編集もやっていると同じような感覚があります。
タイトな編集に振り、ルーズな編集に振り、様々な方向に編集を振りつつ、繰り返し通して全体を見渡し、だんだんピントがあってくるように思います。

大山慶さんと和田淳さんによるオープニングのタイトル・アニメーションの“お試し版”があがってきました。
これまた、“お試し版”以上に傑作で、完成度が高く、全然“お試し版”じゃない素晴らしいタイトルバックでした。
編集も、これを受けて、また変化して行きます。
こんな時、映画は繊細な生き物みたいだ、と思いますし、細部がそれぞれの細部に微妙な影響を及ぼしていて、そのどれもが揺るがせにできないものだということが、そんな当たり前のことが強く感じられてきます。


さて、現場以来すっかり目と耳が“猫ストーカー”です。
意識しなくても、耳と目は常に猫を追い求め、気がつくと猫を探している自分に気付き、思わず苦笑してしまいます。
目の端で、白い毛のようなものがチラチラ動いたと言っては猫だと思い、赤ちゃんの泣き声は、猫の鳴き声にしか聞こえません。
最近は、節分猫というのでしょうか…猫たちがソワソワと鳴き始めたような気がします。


今日の目の端に入った猫たちです。
本編に登場するわけではありませんが…。



今日の写真は、鈴木卓爾監督とチーフ助監督の松尾くんです。
松尾くんは、中江裕司監督作品『真夏の夜の夢』の助監督でもあります。狭い狭い。