なんだかすっきりしない日々
体調もそうですが、なかなか考えがまとまらず、なんだかすっきりしない日々が続いています…。
今日はデスクワーク。
あれこれと連絡をとったり、DVDの特典映像を作ったり、そんなこんなです。
そんな中、ジュディス・ヴィオースト文、はたこうじろう絵、金原瑞人訳の絵本『サウスポー』(文渓堂刊)が、とてもよかったです。
映画と絵本の近さを考えていた時があります。
そのことは今でも変わらないのですが、『サウスポー』のような映画を夢見てしまいます。
こちらは漫画ですが、柳川喜弘『ばいばい、にぃに。〜猫と機関車〜』(小学館刊)です。
とても心に残った漫画です。
私を生んですぐ、母親は死んでしまった。「さよなら赤ちゃん、バイバイ」
「どこに行っちゃうの?ぼくが生まれて来たところなのに」
「ちょっといなくなるだけよ」
母親はカッコつけて逝きたかったんだ。
それで、神が映画を創ったのだ。
私は産着にくるまっていた。
医者があかりを消すまで、じっと横になっていた。
それからバッグに荷物をつめた。
名札も入れて。
夜の闇の中へこっそり立ち去った。
うまく行きますようにと願った。
それで、神が映画を創ったのだ。
約束してくれませんか。
あなたの愛あふれる胸に私をうけとめてくれると。
そのやさしさで私を育んでくれると。
レディが時々するやり方で。
約束してください。
ほかのだれかを取って私を見捨てたりしないと。
この私のまんま、愛してくれると
約束してください。
私を生んですぐ、母親は死んでしまった。
「さよなら赤ちゃん、バイバイ」
その日から私は自分で自分の道を切り開いてきた。
小さい時に狼にひろわれたという野生の少年----あれが私だ。
それでそれが、神が映画を作った理由だ。
ポール・サイモンの「神はいかにして映画を創りたもうたか」を長谷川集平さんの訳で。
ずっとこの詞をもう一度あげておこうと思っていたのですが、どうしてもそんな気分になれず…。
でも、やっぱりあげておこうと思います。