デスクワークをちくちくと…。

slowlearner_m2010-08-05



一日、デスクワークをちくちくと進めます。契約書の直しをしたり、『海炭市叙景』のチケットを入稿したり…しかし、やってもやっても終らないのは、なぜでしょう…。
こういうのは忙しいというのとも、ちょっと違いますね。
某社のSさんから「いやあ大変な世の中になりましたね」とメール。いや、ほんとうに。



コメントをいただいたkitazawaさんに、ちゃんとお答えをしようと思いつつ、なかなかちゃんと書けないでいるのですが、おそらくわたしは、そこにある石は、別に人間のために存在している訳ではなく、石は人間の都合には関係なくそこに存在しているのだ、ということを本気で考えたいのだと思います。
これは別に石でなくても構いません。そこを飛んでいる蜂でも、そこを這っているトカゲでも同じことだと思います。そう考えたいと思っても、人間は、それが人間にとってどう有効かということを中心に物事を考えるものです。わたしも例外ではありません。
もちろん、猫でも蜂でも石でも人間でも、それぞれがそれぞれと何らかの関係を持ちながら存在しているということは言うまでもありません。



これは、別段特殊な考えではないと思います。
丹生谷貴志さんや前田英樹さんの著作を通して、実感を持った事柄でもあります。





映画は、人間の知覚に近くなるようにフィルムの知覚を編集することによって成り立って来たのかもしれません。でも、本来、フィルムの知覚と人間の知覚は別の種類のものだと思います。ですから、映画は、人間を中心とした世界を内側から崩すことができるメディアなのかもしれません。

結論があるわけではありません。
そんなことをつらつらと考えるのが好きで、映画に関わってしまっているのだと思います。



暑い暑い。
言っても涼しくなりませんが。