ひとりプレ・ロケハン
この秋クランクイン予定の日向朝子組の準備で、今日は神保町をひとりプレ・ロケハン。
足が痛くなりました…。うーんうーん。
『私は猫ストーカー』の時も、ひとりで下町をウロウロしました。森下やら門前仲町やら。今回は神保町が舞台の映画なので、あちこちは行きませんが、神保町の路地をウロウロ。
日曜日の神保町は、古本屋さんの大半がお休みなので、静かです。
神保町の路地裏で出会ったシロちゃん。
結局、猫追いかけてました…。
最近は、若島正さんの『殺しの時間 乱視読者のミステリ散歩』(バジリコ)を読んでいました。
ウィリアム・コッツウィンクルの『ミッドナイト・イグザミナー』を紹介する「象牙の一角獣」という文章の中で、若島さんはこんな『ミッドナイト・イグザミナー』の一節を紹介しています。
「われわれは二十八番街を曲がり、翡翠の亀や、象牙の一角獣や、銀の手綱に小さな宝石をちりばめたトルコ玉の馬がウィンドーに飾ってある店の前を通り過ぎた。運命の悪戯で、大出版業界の特権やらおこぼれとはまるで無縁だが、その一種の代償として、われわれはちょうどそうした超自然の動物みたいに、夢のアーケードの中に住み、現代の読者のためにおとぎ話を提供しているのである。日々はその気にさえなれば退屈ではなくなり、その形には無数の解釈が可能だ。…」
コッツウィンクルが読みたくなりますが、あいにく『ミッドナイト・イグザミナー』は未訳だし、昔サンリオ文庫に入っていた『バドティーズ大先生のラブ・コーラス』は古本屋で高額の値段がついている…。
そういえば、先日mixiで、鈴木卓爾監督が、古い炊飯器捨てようとしたのですが、あまりにも寂しそうにゴミ置き場の脇に立っていたので、 家に持ち帰ってきてしまった話を書いていたのを思い出して、
トマス・M・ディッシュの『いさましいちびのトースター』です! 主人に置き去りにされた電化製品たちが、「みんなでだんなさまを探しに行こう!」と冒険の旅に出ます。
日本では一般公開されず、ビデオのみだったようですがディズニーでアニメ化されたようです。デッシュは、2008年7月4日、ニューヨークのアパートで拳銃自殺しているのが発見されましたが、今月『歌の翼に』が国書刊行会から復刊されるようです。楽しみ…。