渋谷毅さんのこと

今日は、日向朝子監督と合流して新作の映画音楽の参考として西荻窪のアケタの店で行われるジャズピアニストの渋谷毅さんのライブへ。

「しぶやさんといっしょ」という渋谷さんが作った歌が中心の歌もののライブです。

出演は、かわいしのぶ(vo,b)、藤ノ木みか(vo,etc)、外山明(vo,ds)、渋谷毅(vo,p)。ゲストとして上村勝正(b)、小川美潮(vo)、清水秀子(vo)、そしてサプライズ・ゲストは鈴木祥子さんでした。

渋谷さんのピアノが好きです。

でも、渋谷さんのことを知ったのは高校生の時だと思いますが、いったい何がきっかけで知ったのかはもう覚えていません。でも、上京して初めて行ったライブは、ピットインでの渋谷さんのソロでした。今考えれば生意気なのですが、何と軽やかで美しいピアノを弾くジャズピアニストだろうと感動したのを覚えています。それから、（とても出不精なのですが）折に触れて渋谷さんのピアノ・ソロだけはいそいそと聞きに行くのです。

『cook note』『SHIBUYAN』『tandem』『しーそー』『afternoon』『エッセンシャル・エリントン』…何度も聞くCDです。

20代の半ば、昔の文芸坐で映写と、その地下のボイラー室を改造した劇場ル・ピリエの小屋付きの仕事をしていた頃です。クリスマスも過ぎて年末になるとル・ピリエは浅川マキさんのライブが31日まで1週間ぐらい続きます。私たちはその照明を吊ったり、スタッフとして働くのですが、その時のバンドのメンバーはエレピで渋谷さん、ベースに亡くなった川端民生さん、ドラムにセシル・モンローさんだったことが多かったと思います。

劇場で声をかけたことはありせんが、渋谷さんがエレピを弾く姿を見るのが好きでした。

「しぶやさんといっしょ」は、「おかあさんといっしょ」や「母と子のテレビ絵本」のために渋谷さんが作った歌が中心で、渋谷さんも歌い、そして相変わらず美しい音楽でした。いつか渋谷さんのピアノで映画音楽を頼みたい、というのは夢なのですが、こういう人が子どものための歌を作って、ピアノを弾いているんだから敵わないよなぁ、と思うのです。

渋谷毅さんのブログは、こちら。http://blog.carco.jp/