ドキュメンタリー作品『KIKOE』を上映します。
2009年の仕事に付け加えて、もうひとつ。
岩井主税監督のドキュメンタリー映画『KIKOE』を配給します。
これは、ミュージシャンである大友良英さんを追ったドキュメンタリー作品です。
しかし、単に通常の“ドキュメンタリー作品”であるとも言いたくないような気持ちがするのは、この作品が、大友良英というミュージシャンを基点として、音楽、音楽にとどまらない表現、そしてドキュメンタリー映画そのものを考察しようとするような映画であるからかもしれません。
映画は言います。
音楽家“Otomo Yoshihide”を定点とした、ある体系の観察記録
それは星と星とを線で結び
星座を形作り 名前を与えるような
身勝手で完璧な仕草である
この作品には、多くのアーティストが登場します。
もちろん大友良英。
菊池成孔、DJ Spooky、宇波拓、ヤン・シュヴァンクマイエル、山本精一、杉本拓、ジム・オルーク、大谷能生、巻上公一、刀根尚康、椹木野衣、吉田アミ、田中泯…。
大友さんから紹介されて岩井監督会ったのは、いつだったでしょうか。
長崎俊一監督の『闇打つ心臓 Heart, beating in the dark 』の劇場での大友さんのライブの時には、彼はその姿をカメラに収めていました。足立正生監督の『幽閉者』の劇場でのライブの時も、東京芸大でのライブの時も。気がつくと、岩井監督は大友さんにカメラを向けていました。
この『KIKOE』という作品は、今年の1/21から開催されるロッテルダム国際映画祭に招待されました。
岩井監督は、ギリギリまで作品をよいものにしようと、何度目かの仕上げをしています。
何度かこの『KIKOE』を見せてもらいましたが、これが決定版となるでしょう。
詳しい情報が決まりましたら、このブログでもお伝えしようと思います。
『KIKOE』
岩井主税監督作品
2009年ロッテルダム国際映画祭正式出品作品
2009年/日本映画/カラー/DV作品/99分